厚生労働省は5日、2023年の人口動態統計(概数)を取りまとめ、公表した。出生数は8年連続で減少。22年を4万3482人下回る72万7277人となり、過去最少となった。

合計特殊出生率は過去最低の1.20で前年の1.26より0.06ポイント低下。都道府県別で、最も高かったのは沖縄で1.60。次いで長崎・宮崎の1.49、鹿児島1.48、熊本1.47、福井・島根・佐賀1.46、鳥取1.44、山口・香川1.40の順で高くなっている。一方、最低は東京の0.99。次いで、北海道1.06、宮城1.07、秋田1.10、京都1.11、神奈川1.13、埼玉・千葉1.14、岩手1.16、栃木・大阪1.19の順で低い結果となった。

死亡数は過去最多の157万5936人で前年から6886人増加。死亡数から出生数を引いた人口の自然減は、前年より84万8659人減り、過去最大の減少となった。

23年の死因の最多はがん(悪性新生物)の38万2492人(24.3%)。次いで、心疾患(高血圧性を除く)23万1056人(14.7%)、老衰18万9912人(12.1%)、脳血管疾患10万4518(6.6%)の順で多くなっている。

婚姻件数は47万4717組で前年より3万213組減少。平均初婚年齢は夫31.1歳、妻29.7歳で男女とも前年度と同年齢だった。

都道府県別の平均初婚年齢で、夫の年齢が最も高かったのは、東京で32.3歳。次いで神奈川31.8歳、埼玉31.7歳、栃木・千葉31.4歳の順で高かった。妻の年齢は、東京30.7歳、神奈川30.3歳、埼玉30.1歳、千葉・京都・奈良・高知29.9歳の順で高く、最も低かったのは、島根の28.9歳。次いで福井・岐阜・岡山・広島・山口・香川の6県が29.0歳で並んでいる。

離婚件数は18万3808組で、前年から4709組増加。離婚率は、1.52で22年の1.47から5ポイント上昇した。

詳細は、https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/index.htmlを参照。