日本販売士協会はこのほど、都内で開催した2024年度通常総会に合わせて、第18回販売士制度表彰式と講演会を開催した。表彰は販売士制度の普及振興に顕著な業績を挙げた団体・法人、当協会の事業運営・組織強化に功績のあった個人などを顕彰するもので、2006年度から実施しているもの。今年は、北海道札幌東商業高等学校(札幌販売士協会推薦)と九州産業大学(福岡販売士協会推薦)が選ばれた。

札幌東商業高等学校は、リテールマーケティング(販売士)検定の資格取得に、流通経済科の2クラスが積極的に取り組んでおり、毎年合格者を多数輩出。札幌販売士協会の協力のもと「新商品提案会」などの実践的な授業を実施するなどの取り組みも評価された。九州産業大学は、商学部の新1年生を対象にリテールマーケティング(販売士)に関連する3回の特別講義を実施。養成講習会の開催、団体受験にも新たに取り組み、23年度は80人が合格したことなどが評価されている。表彰式には、札幌東商業高等学校の谷口正樹教諭と九州産業大学商学部長の髙木昇教授が出席し、あいさつ。それぞれの生徒・学生の取り組み等の前向きな変化や、今後の抱負などを語った。

講演会には、2023年度登録講師論文で優秀作の工藤徹郎氏(労働生産性向上コンサルタント・神奈川販売士協会会員)が登壇。「販売士資格の将来性は大 機械メーカー出身×販売士のB2Bマーケティング戦略」と題して、機械メーカーにおける「展示会営業」「購買担当者活性化」「ショールーム営業」などの事例を紹介し、販売士資格の活用できる場面の多さや、資格取得ニーズの高さなどを指摘した。

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